オーストラリアへの渡航を計画するにあたり、自分に必要なオーストラリア留学のビザの種類や具体的な申請手順が分からず、何から準備を始めるべきか迷う場面は迷う方も少なくありません。
オーストラリアのビザ制度は滞在期間や就学の目的に応じて細かく分かれており、近年の法改正によって申請料金や審査基準も大きく変わりました。
この記事では、3大ビザの比較と選び方をはじめ、学生ビザの申請条件と費用、残高証明やOSHC保険の基準について解説します。自分に合ったビザを正しく選び、スムーズに渡航準備を進めたい方はぜひ参考にしてください。
オーストラリア留学に必要なビザの種類|期間と目的から判断


オーストラリア留学で利用されるビザは、滞在期間と現地の活動目的によって大きく3つに分かれます。留学期間と現地での活動を照らし合わせ、該当するビザを絞り込みましょう。
- 留学目的と滞在期間で比べる3大ビザ早見表
- 3か月以内の短期留学ならETA(電子渡航許可)
- 働きながら最長4か月学ぶならワーキングホリデービザ
- 4か月を超える就学、または就学を主目的とする場合は学生ビザ(Subclass 500)
- 学生ビザとワーホリで迷ったときの判断基準
留学目的と滞在期間で比べる3大ビザ早見表
オーストラリア留学の主要なビザは、滞在可能期間と就労制限の違いで整理できます。
各ビザの基本スペックと向いている人の特徴は以下の通りです。
観光ビザ(ETA・Subclass 601)
短期の語学レッスンや観光を兼ねた滞在に適した、手軽に取得できる電子渡航許可です。
| 滞在可能期間 | 1回の入国につき最長3か月 |
|---|---|
| 就学可能期間 | 最長3か月まで |
| 現地での就労 | 不可 |
| 申請料金(目安) | AU$20(アプリ利用料) |
| おすすめの対象 | 1〜12週間の短期語学留学や有休留学 |
ワーキングホリデービザ(Subclass 417)
現地でアルバイトをしながら休暇や短期就学を楽しみたい、18〜30歳の方に向けたビザです。
| 滞在可能期間 | 原則1年間(条件達成で最長3年) |
|---|---|
| 就学可能期間 | 最長4か月(17週間)まで |
| 現地での就労 | 可能(同一雇用主のもとで原則最長6か月) |
| 申請料金(目安) | AU$840 |
| おすすめの対象 | 18〜30歳で働きながら長期滞在したい方 |
学生ビザ(Subclass 500)
4か月を超える本格的な就学や、専門学校・大学進学を目指す方に向けたビザです。
| 滞在可能期間 | CoEのコース期間に応じる(通常最長6年) |
|---|---|
| 就学可能期間 | コース期間中無制限 |
| 現地での就労 | 可能(コース開講中は2週間で48時間まで/休暇中は無制限) |
| 申請料金(目安) | 標準AU$2,500(ELICOS・Non-AwardはAU$2,050) |
| おすすめの対象 | 4か月を超える語学留学や専門・大学進学を目指す方 |
3か月以内の短期留学ならETA(電子渡航許可)
3か月(12週間)以内の短期語学留学では、ETA(Subclass 601)を選択肢の一つとして検討できます。
ETAは観光や短期商用を目的とした電子渡航許可で、就学できる期間は最長3か月です。
専用のスマートフォンアプリ(Australian ETA app)からパスポートと顔写真をスキャンして申請を行い、通常は申請から数分〜数日で発給される仕組みです。
申請手数料もAU$20(アプリ利用料)のみで済み、高額なビザ申請料や残高証明書の提出も求められません。夏休みや春休みの短期集中レッスン、社会人の有休留学で利用しやすい選択肢です。
働きながら最長4か月学ぶならワーキングホリデービザ
現地でアルバイトをしながら最長4か月学びたい18〜30歳の方には、ワーキングホリデービザ(Subclass 417)が適しています。
ワーキングホリデービザは、オーストラリアに原則1年間滞在しながら、休暇や旅行、就労を自由に楽しめる制度です。就学については最長4か月(17週間まで)と法律で上限が定められています。
同一雇用主のもとで原則最長6か月まで働けるため、語学学校で日常会話力を学んだ後、現地のカフェやホテルで就労経験を積む方法もあります。
語学の習得だけでなく、異文化での生活や仕事を体験したい若年層にとって有力な選択肢となります。
4か月を超える就学、または就学を主目的とする場合は学生ビザ(Subclass 500)
4か月を超える就学を予定している場合、または渡航の主目的が就学である場合は、学生ビザ(Subclass 500)が候補です。ワーキングホリデービザの対象者は、最長4か月まで就学できます。
学生ビザは、オーストラリア政府認可校(CRICOS登録校)でフルタイムコースを受講する留学生のためのビザです。語学学校での長期集中英語プログラムをはじめ、専門学校(TAFE)での実践的ディプロマ取得、大学・大学院進学まで幅広い学修に対応しています。
就学が主目的であるものの、コース開講中は2週間(14日間)で最大48時間まで就労できる点も特徴です。長期滞在しながら語学力や専門スキルを本格的に身につけたい方に適しています。
学生ビザとワーホリで迷ったときの判断基準
学生ビザとワーキングホリデービザで迷った際は、優先したい目的と資金力を軸に判断してください。
どちらを選ぶべきか整理するためのセルフチェック基準は以下の通りです。
英語力の向上や学位取得を第一に目指すなら、コース期間に合わせて学生ビザを検討します。一方、就労や旅行も重視し、就学が4か月以内に収まる18〜30歳の方は、ワーキングホリデービザも選択肢です。
学生ビザ(Subclass 500)の申請条件と費用・残高証明の基準


学生ビザ(Subclass 500)を申請するには、CRICOS登録コースへ入学し、CoEと健康保険の要件を満たす必要があります。資金力証明や英語力証明は、Document Checklist Toolで求められるかを確認しましょう。
- CRICOS登録コースへのフルタイム入学とCoEの取得
- 【2026年最新】申請料金の内訳と値上げへの注意点
- 資金力証明を求められた場合の生活費基準(AU$29,710)と提出書類
- OSHC(海外留学生健康保険)の加入と健康診断・英語力などの追加要件
CRICOS登録コースへのフルタイム入学とCoEの取得
学生ビザの申請では、CRICOS登録校の電子入学許可書(CoE)が最初の必須要件です。
オーストラリア政府は留学生向けの教育水準を保護するため、政府機関に認可されたCRICOS登録コースのみをビザ発給の対象に定めています。語学学校(ELICOS)や専門学校(VET)では、週20時間以上の対面受講が基本条件です。
希望校へ出願して入学許可(Offer Letter)を受領した後、授業料の一部や入学金を納入することで「CoE(Confirmation of Enrolment)」が発行されます。CoEに記載された固有コード番号は、ビザ申請時に使用する登録情報です。
【2026年最新】申請料金の内訳と値上げへの注意点
2026年7月の法改正により、ビザ申請料金は標準AU$2,500へと大幅な引き上げとなりました。
大学や専門学校(TAFE)などの高等教育部門では申請料がAU$2,500(約25万円)に設定されています。語学学校(ELICOS)単体やNon-Award受講者向けにはAU$2,050の区分が適用されますが、従来より申請時の負担が増えています。
主な実費の内訳と目安は以下の通りです。
| 費用項目 | 金額・手数料の目安 |
|---|---|
| 学生ビザ申請料金(標準) | AU$2,500(約250,000円) |
| 語学単体申請料金(ELICOS) | AU$2,050(約205,000円) |
| クレジットカード決済手数料 | 1.40%(Visa/MasterCard等) |
| オーストラリア国内延長追加料金 | AU$700(一定の国内申請で加算される場合あり) |
| 指定パネルクリニック健康診断費 | ※24,200円(2026年8月確認)。追加検査は別料金 |
※例として指定パネルクリニック健康診断費は、15歳以上の一時滞在ビザ基本検査(東京メディカルアンドサージカルクリニック)の費用を掲載しています。
オンライン決済ではカード決済手数料が上乗せされます。標準申請料金AU$2,500を1.40%で支払う場合は約AU$35となるため、クレジットカードの利用限度額を事前に確認してください。
資金力証明を求められた場合の生活費基準(AU,710)と提出書類
Document Checklist Toolで資金力証明を求められた場合は、12か月あたりAU$29,710の生活費基準を含む資金へのアクセスを示す必要があります。
対象額は、渡航費、最初の12か月分の未払い学費、本人・同行家族の生活費の合計です。日本からの単身申請では、渡航費はAU$2,000が目安です。
必要な総額はコース授業料、同行家族の有無、為替レートで大きく変わります。固定の日本円目安ではなく、CoEの未払い学費と公式基準を基に個別に計算してください。
OSHC(海外留学生健康保険)の加入と健康診断・英語力などの追加要件
学生ビザでは、滞在全期間をカバーするOSHC(海外留学生健康保険)などの適切な健康保険を維持する必要があります。
認可事業者は、Allianz Care Australia、Bupa、Medibank/ahmなどです。保険料は加入者区分、補償期間、開始日、商品により変動するため、各社の見積もりで確認してください。
さらに、申請内容に応じてパネル医療機関での健康診断(HAP ID使用)や英語力証明が求められます。英語証拠の要否・基準はコースや免除区分、試験日で異なるため、Document Checklist Toolと公式の英語要件表を確認してください。
学生ビザ申請に必要な書類一覧とGS要件の書き方


オーストラリア学生ビザの申請では、必要書類の漏れ防止と、就学の真正性を伝えるGS要件の作成が重要です。
不備による遅延や不許可を防ぐため、提出書類の全体像と回答方法を確認しておきましょう。
- 申請時に確認する基本書類(パスポート・CoE・OSHC・資金力証明が必要な場合の書類)
- 状況に応じて追加される書類(健康診断HAP・英語力証明・18歳未満福祉等)
- GS要件(Genuine Student)の審査ポイントと旧GTEからの変更点
- GS要件の回答作成のコツと審査で避けたいNG例
- 日本語書類の英訳ルールとPDFアップロード時の実務チェック
申請時に確認する基本書類(パスポート・CoE・OSHC・資金力証明が必要な場合の書類)
学生ビザ申請では、パスポート、CoE、健康保険の証拠を確認し、Document Checklist Toolで指定された書類を準備します。
オーストラリア内務省(ImmiAccount)へオンライン提出する基本書類は以下の通りです。
| 必要書類名 | 概要と準備のポイント |
|---|---|
| 有効なパスポート | 滞在予定期間を十分にカバーする有効期限。顔写真ページの鮮明カラーPDF |
| 電子入学許可書(CoE) | CRICOS認定校から発行された入学許可証。氏名表記とコース期間を確認 |
| OSHC加入証明書 | 認可保険会社の発行証書。コース開始前から滞在終了日までをカバー |
| 資金力の証拠書類(必要な場合) | Document Checklist Toolで求められた場合に提出。生活費・未払い学費・渡航費を賄う資金へのアクセスを示す |
英語・非英語の原本は、カラーで判読可能にスキャンまたは撮影して提出します。複数ページの書類は1ファイルにまとめ、ImmiAccountに表示される形式・容量の上限に従ってください。
状況に応じて追加される書類(健康診断HAP・英語力証明・18歳未満福祉等)
申請者の年齢や受講コース、過去の経歴によって、健康診断書や英語力スコアなどの追加提出が必要です。
内務省の「Document Checklist Tool」を使い、自分の国籍と教育機関に応じた個別指示を確認することが欠かせません。
代表的な追加書類には以下のようなものが挙げられます。
- 指定病院で受診するための健康診断指示書(HAPレター)
- 大学や専門学校出願時の公的英語スコア(IELTS・PTE等)
- 第三者の資金を使う場合の関係証明・本人確認書類・資金の利用可能性を示す資料
- 18歳未満の留学生に対する宿泊・福祉手配証明書(CAAW)
- 職歴を証明する英文履歴書(CV)や在職証明書
GS要件(Genuine Student)の審査ポイントと旧GTEからの変更点
2024年3月以降、旧来のGTEエッセイは廃止され、構造化されたGS要件(各問150語)への移行となりました。
かつてのGTE(Genuine Temporary Entrant)は、長文の自由記述エッセイ形式でした。新制度のGS(Genuine Student)要件では、ImmiAccountの申請画面で主要な設問に短文で直接回答します。
各設問の回答は最大150語(150 words)で、簡潔な英語で記述しなければなりません。
審査官が評価するのは熱意ではなく、過去の学歴・職歴と出願コースの論理的整合性、および修了後のキャリア設計です。事実に基づいた具体的かつ簡潔な記述が求められます。
GS要件の回答作成のコツと審査で避けたいNG例
GS要件の回答では、これまでの経歴と留学目的のつながりを、事実と証拠に基づいて具体的に説明します。
設問ごとの構成ポイントと避けるべきNG例をまとめました。
| GS設問のテーマ | 回答のポイントと避けたいNG例 |
|---|---|
| 現在の状況(家族・職歴・経済面) | 日本での安定した生活基盤や職務経験を記述。経歴の空白や矛盾は避ける |
| なぜオーストラリア・その学校か | 他国や日本国内ではなく豪州を選ぶ理由を明記。学校パンフ丸写しは不可 |
| 将来のキャリアへの恩恵 | 修了後に生かしたい職種や役割を具体化。就労権だけを主目的とする説明は避ける |
借用した定型文ではなく、自身の事実と添付書類に基づく一貫した回答を作成してください。就労権だけを主目的とする説明は、学生としての主目的を伝えにくくなります。
日本語書類の英訳ルールとアップロード時の実務チェック
日本語書類を提出する場合は、原本と英訳を併せて提出します。
オーストラリア国内での翻訳には、NAATI認定翻訳者が必要です。国外で翻訳する場合、NAATI認定は必須ではありませんが、翻訳者の氏名、住所、電話番号、翻訳言語に関する資格・経験を英語で記載してください。
ファイル名は内容が分かる半角英数字にし、文字が鮮明に読み取れるカラーのスキャンまたは写真をアップロードしてください。容量・形式はImmiAccountに表示される最新の要件を確認します。
オーストラリア学生ビザの申請の流れ|渡航3か月前からの準備ステップ


学生ビザの申請は、学校の出願手続きからビザ発給通知の受領まで複数の段階を踏んで進行します。審査の遅延も考慮し、渡航予定日の3〜4か月前から逆算して準備を開始すると安心です。
- 渡航3〜4か月前|学校申し込みから学費納入・CoE取得
- 渡航2〜3か月前|ImmiAccountの作成とオンライン申請フォーム入力・支払い
- 渡航1〜2か月前|健康診断(HAP ID)受診と追加指示への対応
- 渡航直前|ビザ発給通知(Grant Notice)の確認とVEVOでのステータス照会
- 申請タイミングの目安と発給遅延・国内ビザ切り替え不可への対策
渡航3〜4か月前|学校申し込みから学費納入・CoE取得
留学準備の最初のステップは、希望校への出願と電子入学許可書(CoE)の確保です。
希望するCRICOS認定コースを選定して入学願書を提出し、学校から入学許可書(Offer Letter)を受領します。その後、学費の一部(デポジット等)とOSHC保険料を国際送金またはクレジットカードで納入します。
着金確認後に学校から発行されるCoEの記載内容(氏名のスペル、生年月日、コース期間)に間違いがないか、パスポートと照合して確認してください。
渡航2〜3か月前|ImmiAccountの作成とオンライン申請フォーム入力・支払い
CoEが手元に届いたら、内務省サイトでImmiAccountを開設してビザ申請フォームの入力に進みます。
オンライン申請の流れは以下の通りです。
決済完了画面に表示される参照番号(Transaction Reference Number: TRN)は、進捗確認や問い合わせで必要となるため必ず控えておきましょう。
渡航1〜2か月前|健康診断(HAP ID)受診と追加指示への対応
健康診断を求められた場合は、ImmiAccountで発行されるHAPレターを持参して指定のパネル医療機関を受診します。
予約先は、Home Affairsの最新一覧から選んでください。東京の掲載例は、東京メディカルアンドサージカルクリニックです。
検査内容は個別のHAPレターに従い、結果は医療機関からeMedicalを通じて電子送信されます。
審査官から追加書類の提出要請(Request for More Information)がメールで届いた場合は、指定された期日内にImmiAccountから速やかにアップロードしてください。
渡航直前|ビザ発給通知(Grant Notice)の確認とVEVOでのステータス照会
ビザが承認されると、登録メールアドレス宛に発給通知書が届きます。
オーストラリアのビザはパスポートへのシール貼付ではなく、電子システム上でパスポート番号と紐付けられる仕組みです。
公式オンライン照会システム「VEVO」へログインし、ビザのステータスが有効(In Effect)であること、就労条件(Condition 8105)が付与されていることを確認しましょう。
入国審査や現地の学校手続きに備え、受領した「Visa Grant Notice」のPDFを印刷して携行してください。
申請タイミングの目安と発給遅延・国内ビザ切り替え不可への対策
審査遅延に備え、準備の開始時期を前倒しすることが大切です。
実務上の目安となるタイムラインを以下にまとめました。
| 時期の目安 | 主な準備作業と実務ステップ |
|---|---|
| 渡航3〜4か月前 | 学校・コース決定、願書提出、学費・OSHC納入、CoE取得 |
| 渡航2〜3か月前 | ImmiAccount作成、GS回答入力、英文書類アップロード、申請料決済 |
| 渡航1〜2か月前 | 指定パネルクリニック健康診断(HAP ID)、追加照会への対応 |
| ビザ発給直後 | Visa Grant Notice受領、VEVO照会、航空券・滞在先の本手配 |
国外からの学生ビザ申請は、2025年11月14日以降、MD115の優先順位に従って処理されます。
処理期間は優先順位、申請書類の完全性、健康・身元確認などで変動するため、ビザ発給前に変更不可の航空券を購入することは避けてください。
また、2024年7月以降は観光ビザ(ETA)からオーストラリア国内での学生ビザ申請が禁止されています。必ず日本出国前に学生ビザの発給を完了させましょう。
学生ビザ取得後に守るべき就労ルールと在籍条件


学生ビザを取得して渡航した後も、ビザ条件を守ることし続けなければなりません。
ルール違反はビザの取消しなどにつながる可能性があるため、正確な規定をあらかじめ理解しておきましょう。
- コース開講中は2週間(14日間)で48時間が就労上限(公式休暇中は無制限・Condition 8105)
- CRICOS校での出席率・学習進捗の維持とOSHCの継続
- 語学学校の転校制限・ビザ延長・コース変更の注意点
コース開講中は2週間(14日間)で48時間が就労上限(公式休暇中は無制限・Condition 8105)
コース開講中の就労は、2週間(14日間)で合計48時間以内にCondition 8105で制限されています。
この上限時間は雇用先ごとの枠ではなく、複数の職場で働く場合も実働時間を合算して管理しなければなりません。ただし、学校が公式に定めたセメスター休暇や年末年始などのホリデー期間中は、労働時間の上限が外れてフルタイムで就労可能です。
なお、コースが正式に開始する日より前にオーストラリアへ入国した場合、授業初日を迎えるまでは一切の就労が認められない点に注意してください。
CRICOS校での出席率・学習進捗の維持とOSHCの継続
学生ビザを維持するためには、学校の出席率と単位取得進捗の維持が義務付けられています(Condition 8202)。
語学学校(ELICOS)では原則80%以上の出席率が基準です。基準を満たさない場合、教育機関から報告予定の書面通知を受け、申立て手続きを経た後にPRISMSで報告される可能性があります。
大学や専門学校では、各学期のコース進捗(Course Progress)が主な確認対象です。
あわせて、OSHCの有効期限を切らさないでください。国外でビザを取得して入国した場合は到着後7日以内に居住住所を学校へ通知し、住所変更時も7日以内に通知します(Condition 8533)。
語学学校の転校制限・ビザ延長・コース変更の注意点
主コース開始後6暦月以内に別のCRICOS登録校へ転校する場合は、現教育機関のrelease承認が必要です(National Code Standard 7)。
転校のrelease承認はPRISMSで管理されるため、紙のリリースレターが必須とは限りません。また、現在より低いAQFレベルのコースへ変更する場合は、原則として変更前に新しい学生ビザを申請する必要があります。
既存のビザが切れた後に現地で修学を継続する場合も、自動延長されるわけではないため、期日前に新しい学生ビザを再申請して適法な滞在ステータスを維持しましょう。
オーストラリア留学ビザの申請や渡航準備を相談できるおすすめサポート3選


ビザ申請や渡航準備に不安がある場合は、対応範囲と費用を比べて相談先を選ぶことがポイントです。サービスごとに対応範囲や費用が異なるため、契約前に確認してください。
- 海外留学EF|直営校のプログラムと滞在先をまとめて検討したい方向け
- 成功する留学|複数の提携校を比較して留学プランを検討したい方向け
- スマ留|パッケージ料金とオンライン相談を重視したい方向け
海外留学EF|直営校で滞在先からビザ準備まで丸ごと一括手配したい方向け


学校選びから滞在先、ビザ手続きまでを一つの窓口で完結させたい方には、海外留学EFが適しています。
海外留学EFは世界各国に直営キャンパスを展開する民間の教育機関です。オーストラリアではシドニー、ブリスベン、パースなどのプログラムが掲載されていますが、対象都市は年齢・プログラムにより異なります。
出願や滞在先の手配範囲、CoE・OSHCの対応は契約するプログラムで確認してください。
学生寮・ホームステイなどの滞在先や食事の選択肢はプログラムにより異なります。申込前に、含まれる滞在形態・食事回数・追加費用を確認しましょう。
成功する留学|多くの学校を比較し手厚いGS要件の添削を受けたい方向け


多数の教育機関を比較して留学プランを検討したい方には、成功する留学が選択肢です。
成功する留学は1984年創業で、公式サイトでは実績40年、15か国740校の提携校、JAOS加盟を掲げています。オーストラリアを含む提携校から、目的や予算に応じた留学プランの比較が可能です。
GSやビザに関する支援範囲・提供主体は、申込み前に確認してください。有償の移民手続きに関する個別助言や申請書類作成は、登録移民エージェント、法律実務家などが行う必要があります。
スマ留|留学費用を抑えてLINEで手軽にビザ準備を進めたい方向け


初期費用を最小限に抑え、オンラインで効率的に準備を進めたい方には、スマ留がおすすめです。
語学学校の授業料、滞在費、教材費などを含むパッケージ料金を提供しています。含まれる費用・除外される費用はプランで異なるため、見積もりと重要事項説明書を確認してください。
申込後から渡航までの相談窓口としてLINEも案内されています。
スマ留は提携するビザ取得代行会社を案内しており、ビザ申請書類作成料はパッケージ料金に含まれません。留学中は365日24時間の緊急コールサポートを案内しています。
オーストラリア留学のビザに関するよくある質問
オーストラリア留学のビザ申請に関して、申請前に確認したい7項目をQ&A形式でまとめました。申請前の最終確認としてお役立てください。
- Q1. 観光ビザ(ETA)で入国後に学生ビザへ切り替えできますか?
- Q2. 学生ビザの申請から発給までどのくらい日数がかかりますか?
- Q3. 学生ビザの申請料金は審査に落ちた場合返金されますか?
- Q4. 残高証明書は親名義の口座でも申請できますか?
- Q5. 健康診断は全員受ける必要がありますか?
- Q6. 学生ビザでアルバイトは何時間までできますか?
- Q7. 留学中に学校やコースを変更することはできますか?
Q1. 観光ビザ(ETA)で入国後に学生ビザへ切り替えできますか?
A. いいえ、オーストラリア国内で観光ビザから学生ビザへの切り替えは不可とされています。
2024年7月1日の法改正(ビザホッピング規制)により、観光ビザ等で入国した一時滞在者がオーストラリア国内から学生ビザを申請することは禁止されました。
学生ビザが必要な就学計画の場合は、日本出発前に学生ビザの発給を完了させてから出国してください。
Q2. 学生ビザの申請から発給までどのくらい日数がかかりますか?
A. 公式の処理目安は動的に更新され、個別の所要日数はMD115の優先順位や書類状況で異なります。
Global visa processing timesのStudent区分は、2026年8月30日確認時点で17日です。ただし、書類の完全性や健康・身元確認などによっても処理期間は変動します。
想定外の遅延に備え、コース開始日より十分前に申請し、最新の処理目安を公式サイトで確認しましょう。
Q3. 学生ビザの申請料金は審査に落ちた場合返金されますか?
A. いいえ、不許可となった場合でも申請料金は原則として返金されません。
ビザ申請料金は発給の対価ではなく、移民局の審査手続きに対する手数料として徴収されるためです。
再申請による追加負担を避けるため、提出書類の不備やGS回答の論理矛盾がないか申請前に確認してください。
Q4. 残高証明書は親名義の口座でも申請できますか?
A. はい、本人名義だけでなくご両親名義の銀行口座でも申請可能です。
親など第三者が資金を提供する場合も、関係性や資金へのアクセスを示す書類を添えて申請できます。
準備する資料は、関係証明、親の本人確認書類、過去の支援実績、資金の形成過程・利用可能性を示す書類などです。必要書類はDocument Checklist Toolと個別指示に従ってください。
Q5. 健康診断は全員受ける必要がありますか?
A. 全員一律ではなく、滞在期間や受講コースによって異なります。
判断要素は、ビザ、滞在期間、予定する活動、申請国・滞在国、健康状態などです。ImmiAccountに健康診断の指示が表示された場合に受診してください。
ImmiAccountで申請を完了させた後に「HAPレター」が発行された場合は、指示に従って国内の指定パネルクリニックで速やかに受診しましょう。
Q6. 学生ビザでアルバイトは何時間までできますか?
A. コース開講中は2週間(14日間)で48時間以内、学校の公式休暇中は時間無制限で就労可能です。複数のアルバイトを掛け持ちする場合も、合算で2週間(14日間)48時間に収める必要があります。
コース開始日より前に入国した場合、授業初日を迎えるまでは一切のアルバイトが禁止されている点にもご注意ください。
Q7. 留学中に学校やコースを変更することはできますか?
A. 変更自体は可能ですが、主コース開始後6か月以内は制限があります。
主コース開始後6暦月以内の転校には、原則として現在の教育機関のrelease承認または規定上の例外が必要です。release承認はPRISMSで管理され、紙のリリースレターが必須とは限りません。
現在より低いAQFレベルのコースへ変更する場合は、原則として変更前に新しい学生ビザを申請します。変更前に、学校スタッフや留学カウンセラーへ必要な手続きを確認してください。
まとめ|自分に合うビザを選び余裕を持って申請しよう
オーストラリア留学では、滞在期間と学習目的に合うビザを選ぶことが大切です。最新の法規定に沿って準備してください。
3か月以内の短期ならETA、18〜30歳で働きながら最長4か月学ぶならワーキングホリデー、4か月を超える就学や就学を主目的とする場合は学生ビザ(Subclass 500)を検討します。
学生ビザでは、申請料金(AU$2,500/ELICOS・Non-AwardはAU$2,050)、資金力証明を求められた場合の生活費基準AU$29,710、構造化されたGS要件などを確認し、正確な情報に基づいて書類を準備しましょう。
自力での出願や英文書類の作成に不安がある場合は、留学サービスの対応範囲・費用・契約条件を比較して相談先を選びましょう。
ビザに関する有償の個別助言や申請書類作成を依頼する場合は、提供主体の資格も確認してください。
この記事でご紹介したおすすめサービス一覧
| サービス名 | 主な特徴とおすすめのポイント |
|---|---|
| 海外留学EF | 直営校のプログラムと滞在先をまとめて検討したい方に。対応範囲はプログラムごとに確認 |
| 成功する留学 | 1984年創業・JAOS加盟。提携校を比較して留学プランを検討したい方に |
| スマ留 | パッケージ料金とLINE相談を重視する方に。含まれる費用・別途費用を事前に確認 |
